2016年11月に発売された、WACOM Mobile Studio Pro 13/16。外部拡張端子はUSB-TypeC 3ポートのみ、 充電もUSB-TypeC経由でおこなう当時としては思い切った仕様だった。
専用ACアダプタがそこそこ大きく重いので、Mobile Studip Proに先行して給電と外部機器接続をUSB-TypeCのみでおこなう仕様を採用したMac Book AirやMac Book Pro向けの、USB-TypeCコネクタを使用した給電規格USB-PDに準拠するよりコンパクトなUSB充電器が利用できると期待されたが、多くの検証の結果「純正以外は利用不可」という結論に落ち着いた。
とはいえ、どう考えてもあえてUSB-PDから外れる仕様を採用する合理的な理由が思い当たらない。であれば、いずれ対応する製品が登場するはず、と思っていたのだが、すでに発売から約2年。いい加減成功事例が出ているのでは?と、久しぶりに思い出して調べてみると、こんなツイートがあった。
なるほど高出力を要求するので87W対応のMac Book Pro用ですら使えないらしい、と。しかし、これではわざわざUSB-PDの規格から外れる設計をしたのか、という疑問の答えにはならない。さらに調べるとこんな表も見つかった( HANPEN-BLOG 「USB Power Deliveryの規格をざっくり解説」より)
非力な充電器/モバイルバッテリーから無理に高出力を引き出すと故障や事故の可能性がある。Apple製品は給電側の出力が低くてもちびちびと充電するという使用法にも一部対応しているようだが、Mobile Studio Pro、特に16インチモデルは外部ビデオチップまで搭載し、モバイルワークステーションを志向したモデルであるため、20V/5A出力かつ96W出力を保証する製品からしか給電を受け付けない仕様とした可能性は残っている。
いやいや、もう発売から2年も経ってるし、俺が知りたいのは推測とか可能性ではなくて、USB-PD準拠なのかどうか?の明確な答えだ。しかし海外まで範囲を広げて調べても失敗事例しか出てこない。今回も収穫なしか、と思った…が!!!
MacBookPro15インチが充電可能!100W出力対応最強モバイルバッテリー
遂に対応を明記する製品が!!USB-PD非準拠疑惑は晴れました!(多分)どっちかというと充電器が欲しかったのだが…モバイルバッテリーでこれは高出力過ぎてちょっと怖い気もするが、支援してみました。製品が届いたらまた続報を書くかも。